【豪雨の中を目指せ、肉】BRM907白馬木崎湖300 その2(2018/09/08)

ブルベ走行録

こんにちは、しろみです。

前回の日記の続きです。

【はるかな木崎湖BBQへの旅路】BRM907白馬木崎湖300 その1(2018/09/07)
こんにちは、しろみです。 2018年9月7日深夜スタートのブルベ「白馬・木崎湖300」(AJたまがわさん主催)に参...

長い雨との戦いが始まる

下り基調と聞いて楽しみにしていた上田サンラインに到着。
が、全然気持ちよく下れないのですよ。確かに下り坂もあるんですが、登り返しの坂がきつくて。後々聞いたら、「多くの男性は体重で下った勢いを使って登り返せるから下りに感じるが、女性にはただのアップダウンに感じる」といういわくつきの道だったそうで……聞いてないよそんなの💢💢

未架さんは力強く進んでいかれますが、わたしは疲れて全然踏めませんので、途中でちぎれてしまいました……お世話になりましたm(__)m

左を見たら、景色は綺麗でした。……がまもなく雨が降り出し、しかも結構な雨量。慌ててレインウェアを着込みます。ここからは雨天走行のため、写真はほぼありません。けいたさんも合流して、10㎞ほど先のPC3 を目指しますがガンガン降ってくる雨で、路面は水が溜まり海のように。それで下り基調なので、ブレーキ全力で引いてもかかりが弱くなり、怖い思いをしました……

死に物狂いで進んで、PC3 に到着。正直、目が死んでたと思う。

199.8㎞地点 PC3 セブンイレブン上田古里店。貯金1時間。

ずぶ濡れで大変申し訳なかったのですがイートインをお借りしてドリアを食べます。雨は食べている間にやみました。途中のみおんさんが前を通って……そのまま通り過ぎてしまい、歩道から叫んだり。(声には気づかれませんでしたが、後にご自身で気づかれて無事に戻られたようです)

先ほどのようなブレーキが怖いような雨量では危険だからDNFしようか……とけいたさんと話していたのですが、幸か不幸か雨が止んでしまったので、続行することに。30分ほどの滞在でした。

 

ここから千曲川沿いに長野市を目指します。残りは100㎞を切り、平坦になったのは嬉しいのですが、向かい風がきつく速度が上がりません。そして交通量もぐっと増えてきて走りにくい……そんな状況で、猛烈な眠気がやってきて。ここの区間が一番きつかったです……

バイパスを抜け、長野市街に入り、PC4にまもなく到着というところでまたも大雨が降ってきました。ああ、もう。

240.2㎞地点 PC4 セブンイレブン長野大通り店。 12:05、貯金は引き続き1時間。

残りの距離は65㎞(今回のゴール地点は305㎞地点)とようやく近づいてきた感じがしてきましたが、ここからが難関。白馬に向けて山を越えなければなりません。そして、ダウンヒル。この大雨で危険と判断したけいたさんはDNF、ですがわたしはせっかくここまで漕いだのにもったいない精神が働いてしまい、続行を決断。時間が無いのでおにぎり1個をチオビタで流す悪食を発動し、けいたさんと別れ、独りリスタートします。

山道を抜けて、目にした「白」

出発時の貯金は45分。雨とここまでの疲労を抱えてここから鬼無里(きなさ)まで延々と20㎞登り基調、そしてそこからてっぺんまで15㎞の嶺方峠越えと、かなりギリギリです。

善光寺の有名な門(仁王門というらしい)の側を通ります。素敵だったんですがとにかく時間が無いので止まれません。そして雨に濡れた石畳。こわい。上り坂。のめす。

長野市街を出て鬼無里までの道はビビりながら突撃したのですが、確かに登るが下るところも多いので、そこまでペースを落とさず進めます。渓谷沿いの風光明媚な道だったのでしょう……晴れてさえいれば。雨さえ降っていなければ!!

ギリギリ隊ですので、周りにあまりランドヌール居なくて。車も人もほとんどいない中をひとり雨の中進むのはなかなかメンタルに応えるものがありました。途中道路工事のお兄さん達見て、人間発見した喜びでにやついちゃったもんね。不審。トンネル多いし、路面もあんまりよくない。

 

20㎞を1時間20分かけて走って(登り基調だから上出来)、鬼無里の市街地に到着。つくづくすごい名前の地名ですよね、鬼無里。きなさ。読めない。伝説の多い土地とのことです。

峠登り前に飲み物が尽きたので、鬼無里交差点(実はここの信号が旧鬼無里村地域唯一の信号だとか)そばの自販機で補充しようと思ったら……ゴミ箱がない。仕方ないので、少し進んだ旅の駅で麦茶を購入しました。

レジのおばちゃんはこんな天気の中白馬へ向かう話をしたらとても心配してくださりました。ありがたい。購入してボトルに移し替えた後の空のペットボトルも嫌な顔せず引き取ってくださいました。後々ミスしたなあ、と思ったのですが気持ちが焦っていたので先ほどのPC4でもあまり補給せず、この旅の駅でも麦茶のみ。補給不足でここからはがくっとペースが落ちます。

家屋が減り、試走レポートにも記載の最後の店も過ぎ、本格的に山道に突入。「いろは堂のおやき」が定番グルメらしいですが寄り道できる余裕はどこにもありませんでした。残念。

嶺方峠は斜度はそこまできつくないのですが、15㎞は長い。そして景色が単調で、(雨で霧がかっており余計なのでしょうが)早々に飽きがやってきてしまいました。飽きたもう漕ぎたくない。でも漕がないと着かない。わりと急いで漕がないと間に合わない。近くに2人ランドヌールが走っていて(うち、おひとりはマウンテンバイクだった強い)追い付いたり離れたり、完全に孤独でなかったのだけが救い。会話をしなくても、なんとなく同じ状況で同じゴールへ向かう仲間が視界に見えるだけで踏ん張る力になるというものです。

ゴールには洞門(白沢洞門)があるのですが、手前にも1つ洞門があって完全にぬか喜び。あのゴールだと思って意気揚々と洞門抜けた先にまだ登りがあったのを見たときのわたしの顔と言ったらまあ、それはひどかったことでしょう。なんでやねん、なんで終わらんの、なんで。しかもそこからがまだ1㎞2㎞くらいあって、メンタルぽきぽきのぽき。

 

というわけで、2つ目のトンネルが白沢洞門でした。やっと山頂だ……!

そして、抜けたら眼前に広がる北アルプスの眺め……!!


はーーーー真っ白

本当にありがとうございました。

ゴールまではあと30㎞、残り時間は2時間13分。普通に漕げば間に合うはずですが、膝痛がかなり来ているので心配です。山頂には5名ほどランドヌールさんたちがいらっしゃいましたが、皆様22時スタート組のようで。わたし、もしかしなくても遅い☆うるせぇ雨なのに走ってるだけ偉いんだ

白馬市街に向け8㎞のダウンヒル開始。こちら側の方が斜度がきつく、しかもずぶ濡れの路面には大量に枝が落ちておりなかなかの恐怖。スピードをかなり落として、ゆっくり通過。

大糸線の踏切を渡って一瞬R148 に合流、すぐに逸れて目の前に現れた直登の坂、その名は佐野坂。100mほどの坂ですが、そこそこの斜度。無理して急いで嶺方峠を登ったせいで右膝が痛すぎて、そして補給不足で全く身体に力が入らなくて、痛みで半泣きになりながらみっともなく這うようにしか進めません。この坂だけで何人に抜かれたかしら……後ろから超楽しそうな赤いロードに乗った男性数人を牽いた女性がすごい勢いで登って行かれました。その勇猛果敢な様はまさにジャンヌダルク。ここまで走ってきてその勢いで登れるってどうなってんの。後にその方がPEKOさんだと知りました。つよい……!!

青木湖、中綱湖を抜け、有名なヤマザキショップ(縁川商店さん)を通過。もう息絶え絶えです。まだか、木崎湖はまだか。

ようやく国道から木崎湖へ向かう道に分岐してからは、もう殆ど車は通らないのでゆらゆらと力なくペダルを回し……

ああ……キャンプ場着いた……(全く写真撮った記憶なかった)

16時27分、無事ゴール!タイムは19時間17分でした。

締め切りの時間まで残り43分。信号が少なかったので意外と時間は残っていました。

バーベキューが始まる前に、ドロップバッグ(預け荷物)を受け取り、すぐ近くの温泉施設「ゆーぷる木崎湖」へ。全身ずぶ濡れだったのでお風呂の気持ちよいこと……疲れすぎて湯船でガン寝しかかりました。PEKOさんに起こしていただけなかったら沈んでました。

ゴールのあとはBBQ!バンガローでお泊まり!

雨もちょうどやんで、楽しい宴の始まりです。

こんなこと言ってましたが、和気藹々としてとっても楽しかったです♪写真が一枚もない……

ブルベのこと、自転車のこと、肉うめえ、酒うめえ、などなど大盛り上がり。スタート時にクイックを貸してくださったのはなんとぴかさんという元AJたまがわの代表であった方ということも判明し固まりました。もう多摩川に足向けて寝れません。そのほかにも色々お世話になっていたぜっとさんmomさんにご挨拶ができ、初ブルベぐる富士でお世話になったヘロヘロもへじさんとも再会。のみおんさんも無事完走、けいたさんとも無事合流、などなど……書ききれない!!いろんな方々にお会いできて、とっても充実した夜を過ごせたのでした♪バンガローでは未架さんやのみおんさんとご一緒。PBP(パリ・ブレスト・パリ=フランスで4年に1度開催の1200㎞走るやばいブルベ)が目標というcherryさんという女性ともはじめましてのご挨拶。

というかブルベ走ってる女性って皆さんお強いですよね。芯が強い。意思が強い。長距離戦えるだけの脚だけじゃなくて、気持ちの強さを皆さん持ってる。本当に尊敬……そんなバンガローの中でのプチ女子会、とっても楽しかったです♪1階に4人はぎゅうぎゅうだったけどね……おとなりの方を蹴り飛ばさなくてよかったですわ。おほほ。

 

 

おはようございます。霧の木崎湖です。ここはホラーゲームの世界かなにかですか。

午前中に松本を発車する特急あずさに乗車の予定でしたので、早々に失礼しました。信濃大町まではぷらさんにお世話になり……やばい雨だったのでとても助かりましたm(__)mありがとうございました。

雨でずぶずぶのコロちゃん。ごめんねごめんね。帰ったらちゃんと洗うからね

コロちゃんを輪行袋に入れ、朝ごはんは駅そば。三種類くらいおそばの麺の種類があった!さすが信州。美味しかったです(((o(*゚▽゚*)o)))

松本駅に着いたら、雨はやみ晴れ間も……( ^ω^ )特急まで1時間ほどあったのでさくっと松本城観光して、駅の側のセブンで買い物して、いざ駅へ戻ろうとペダルを踏みこんだら、物凄く嫌な感触。ワイヤーロック外し忘れてた……がっつり後輪に絡んで外れません。半泣き。しばらく格闘していると、ロード乗りという老夫婦(ちなみに熱いカンパ派らしい)がお声をかけてくださって、外すのを手伝ってくださいました。ありがたかった……。最初から最後まで人に迷惑をかけたブルベでした。

予定より遅いあずさになってしまいましたが、無事に輪行して帰宅しました。

開催のAJたまがわスタッフのみなさま、参加のみなさま、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

初の300㎞、初の夜スタートブルベとなりましたが、雨もありかなりハードでした……。ぐる富士より100㎞も少ないはずなのに、同じくらい疲れました……正直疲弊しすぎてBBQのときあまり食欲なくて。くやしいいいいいおにくうううううううう

コースは天気さえよければ走って楽しいところばかりだと思います。特に長野~鬼無里~嶺方峠はまた行きたい。綺麗な白馬連峰見たい。2019年6月現在、この頃より走れるようになった自覚があるので、また開催されることがあればチャレンジしてみたいなと思います。2019年は開催が無くて残念。PBPに参加の皆様、頑張ってください!!(`・ω・´)

今回持って行った装備品は、

・フロントライト2灯(cateye Volt800&レザインパワードライブ700)

・リアライト2灯(cateye Rapid3Auto×2)

・ヘルメットライト(cateye OMNI3)

・サイコン(キャットアイ ベロワイヤレスプラス)

・スマホホルダー

ハンドル回りにモンベルのフロントバッグを付けて、中にブルベカード、モバイルバッテリー(10000)、輪行袋(モンベルのコンパクトリンコウバッグ)、鍵、おやつなどを収納。今回は雨予報なのでそれぞれジップロックに分けて収納してました。

サドルバッグはオルトリーブL。中にパンク修理キット、レインウェア上下、ウィンドブレーカー。いま思えばレインウェアあるならウィンドブレーカーはドロップバッグでよかったかな

別途ドロップバッグに着替え類。

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