三江線(江の川)サイクリングのすゝめ

自転車旅行記

 

こんにちは、しろみです。お久しぶりの更新です。

 

まずはちょっと紹介させてくださいな

突然ですが、三江線(さんこうせん)ってご存知ですか?
多分、ほとんどの方は知らないのではないでしょうか。最近ちょっと話題になったので名前はご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

三江線は広島県の次(みよし)駅と、島根県の津(ごうつ)駅を結ぶ鉄道路線です。この2つの街をつなぐから三江線。いわゆる超ローカル線です。すごいローカルです。線路は100km以上あるけど、沿線に大きな街はありません……

こちらが沿線の中で三次・江津を除いてナンバー2の大きさを誇る川本町の中心です。はい。

 

三江線はそもそもどこにあるかというと

このあたりです。要するに超・山の中です。
線路100kmって分かりにくいけどすごい長いんですよ。東急東横線なんて横浜から渋谷で25kmですからね。スケール伝われ。

三江線のすごいところは100㎞もあるのに

全部でこれしか本数がありません。全部で10回だけ。この駅だけ少ないんじゃなくてどの駅でもこうです。三次方面の朝は大変スリリング。

そんな超ローカル線である三江線は当然まったく儲かりませんから、今年2018年3月31日、つまり今週末で廃止になります。

しかし、この三江線、街的な意味では悲しいくらいなにもないのですが、実は隠れた絶景路線なのです。なんと沿線約100㎞のほぼすべてを江の川と並走します。リバーサイドの極み。

江の川(ごうのかわ):別名中国太郎とも呼ばれる中国地方最大の川。

しかも超サイクリング向きということが判明したので少しでも伝わったら…!との思いでご紹介します。三江線は残念ながら役目を終えて消えてしまいますが、街や風景は残ります。いや、「まだ」残っていますが、いつ失われるかは分かりません。それくらい、過疎化が進んでいる地域なのです……でも、本当に素敵なところなんですよ。

 

三江線(江の川)サイクリングの良いところ

①景色が素晴らしい!!

3月、潮駅付近。

これに尽きます。三江線および道路が常に川と並走しているため、常に雄大な江の川を見ながら走ることが出来ます。江の川はかなり大きな河川であるため、このコースで一番上流側の三次でも

こーんなに広いんです。信じられるかあと100㎞下流があるんだぜ( ^ω^)……

また、山間部を縫って走るので山あいならではの景色が楽しめます。良くも悪くも建物が少ないため、存分に自然を満喫できます。川辺・水辺好きにはたまりません。そんな中突然三江線の鉄橋やトンネル、駅といった人工物が出てきてこれがまた面白いのですが、廃止されたらこれらも無くなってしまうのでしょうね。

9月、三江線に乗って明塚駅付近から。

3月、江津本町駅付近。河口に近く流れは穏やかで鏡面のようでした

3月、粕渕駅そば。この立派な鉄橋も撤去されてしまうのでしょうか

写真技術が無くてまことに残念なのですが、場所によって同じ江の川でも表情がさまざまなので全く飽きません。

 

②奇跡の走りやすさ!!

 

まず、車がほとんどいません。信号もほとんどありません。

一部国道を走る区間は多少車通りがありますが、本当に多少といったところ。次々車が来るなんてことはなくたまーにちらほら来るなぁといった程度。国道以外の道路は本当に車も信号も寂しいくらいになく、自由に走ることができます。私たちが走った時期は三江線最後の月ということで車で三江線めぐりをする方々が居てたまにすれ違いましたが。

 

路面も驚くほど綺麗です。

山あいの道で不安なのが路面ですが、なんでこんなところがこんなに綺麗なのってくらい、基本的には綺麗です。舗装が穴ぼこだらけ・落石まみれなんてことはありません。ただ1部分だけ、かなり落石が多いところがあります(粕渕~明塚~乙原の線路側の道)。ここだけは川向かいの県道40号を通るのもよいかと思います。

 

山の風景なのにきついアップダウンや峠は一切無し。

個人的一押しポイント。こんなに手軽に楽しめるのってくらい基本的には平坦です。それでいて眺望は開けていて景色が良い、しかも線路は100㎞ですが、道路だと120㎞ほどあるので走りごたえも抜群です。車が少ないことも併せて、初心者向けとも言えるコース。ちなみに江津からより三次からのほうが下り基調なので楽です。

あ。登りが無いなんて物足りない!なんてヒルクライマーの皆様もご安心ください。川沿いを真っ直ぐ進めばほぼ登らずに終わりますが、ここは山々に囲まれた地、いくらでもヒルクラ寄り道スポットはございます( ^ω^ )寄り道して登れば、滝や急峻で美しい渓谷を見ることもできるそうですよー!

 

③途中の温泉が絶品!!

ぜひ温泉好きの皆さまに知っていただきたいのが、この潮温泉 大和荘(だいわそう)さん。江津と三次の間のほぼ中間地点にあり、日帰り湯(受付19:30まで)と宿泊で利用できます。こちらのお風呂、びっくりするくらい痛みに効くのです……!私は悲しいくらい腰痛持ちなのですが、かなり楽になって感動しました。ここの温泉は地元の方にも人気で、中にはこの温泉と風景(湯舟には露天風呂はありませんが、窓からの江の川の眺めは素晴らしい!)に惚れ込んで移住してしまったルーマニア人夫婦にもお会いしました。色々すごい。

というわけでぜひ一度行っていただきたい温泉です~!ちなみに宿泊したら朝食バイキングにのどぐろがわんさか出てきて驚愕しました。

HPは消滅していてじゃらん等にも載ってないと謎めいてますが、実際は古いながらも綺麗にしていらっしゃいましたよ~。お問い合わせはお電話にて。

 

 

三江線(江の川)サイクリングの悪いところ

①施設(含お手洗い)が超絶少ない

全線を通して、過疎化の影響かドン引きレベルで店というものがありません……

行程約120㎞のうち、コンビニはたった3店(ちなみにすべてローソン)、道の駅は3つ(閉店早い)のみです( ^q^ )田舎あるあるの個人商店も全然ありませんでした。水分補給は自販機があちこちにあるので然程心配は要りませんが、問題はお手洗いですよね……三江線の駅にも大体あることはあるんですが、ビジュアルが強いものばかりです( ^ω^ )それももうじき無くなるでしょうし……

ちなみにコンビニは江津側の60㎞にしかなく、三次側の60㎞は全くありません。道の駅はありますけどね……!

ちなみに、「ぶらり三江線web」さんが駅だけでなく道の駅や公園を網羅したマップを作ってくださっているので参考になります。

http://sankousen.com/?page_id=3599

②万が一のときエスケープしづらい

大自然を楽しめるコースですが、自転車に乗れない状態になってしまうと大変です。三江線が廃止されることで他に交通が無くなり、輪行で逃げる手も使えなくなります。代行バスが走ることになっていますが、大きいバスではなくハイエースですので、自転車を乗せてもらえると思わないほうがよいでしょう。

これは現在実際に走っているバス。

正直言って、一人で走るのはあまりおすすめできません。

 

③関東から衝撃的なほど遠い

これが最大のネック。

スタート地点の羽田空港からは、朝一番早い6:55のフライトに乗って広島空港に向かい、9:30の直通バスに乗っても、三次に着くのは11:30ごろです。これが最短で、電車で輪行するにしても広島空港がなかなか微妙な場所にあるので近くに駅が無く時間がかかり、自走で目指すと本当に山の中なので登りだらけです\(^o^)/一部の方にはご褒美……?新幹線で向かっても東京6:00発で広島に行き、乗り換えて三次に着くのは11:26。5時間半かかる!

一方の江津は出雲空港からも石見空港からも遠く、新幹線は一番近くて岡山という衝撃的な立地のためもっと時間がかかります。

普通に飛行機で北海道飛んだほうが全然近いという……本州は遠かった。

 

ちなみに夜は街灯ほぼなし・恐怖の真っ暗度合いでしたので、ナイトライドは絶対しないように!!

 

それでも1度行く価値はあります

広島でサイクリングといえば有名なのはしまなみ海道ですよね。

わたしはしまなみも走ったことがあり勿論綺麗でしたが、こちらの江の川沿いもしまなみに匹敵するくらいの感動を味わえるコースだと思います。すごくいい環境なのに全然自転車乗りとすれ違わず……。

なかなか場所的なハードルは高いですが、ぜひ興味をもっていただけたら嬉しいなと思います。三江線が無くなってからもまた行きたい!

 

ルートラボを近々乗せる予定です( ˘ω˘ )

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